vol7 ようこそ、ケイ・オプティコムさん!OBPに新しい仲間がやってきた

2017年9月29日に竣工した「ケイ・オプティコムビル」。第7回のOBP Styleは、ケイ・オプティコム 代表取締役社長 藤野隆雄氏と、OBP協議会 舟越照代事務局長の直接対談が実現。
この度新しく本社移転をされるOBPについて意見交換をされました。

大阪市内随一の快適ビジネス環境が整うビル

ケイ・オプティコムビル

ケイ・オプティコムビルは、設計から施工までOBP協議会の一員である株式会社竹中工務店によるもの。
その佇まいや内装のクオリティは然ることながら、安全性・セキュリティ・省エネの面では、先進の技術を取り入れた設備となっています。

自然エネルギーの利用と省エネルギー

フロア

複数のボイド(吹き抜けなどの空間)を組み合わせることで、オフィス外周部から取り入れた外気が効率よく回る自然換気の造りと、ソラリス(太陽光追尾採光システム)の設置により、ボイド周辺の自然採光効果を高めています。

個人レベルで省エネが叶うシステム

吹き抜け

オフィスの冷暖房は、席によって風が当たる、温感に個人差あって調整が難しいなどの悩みもあるかと思います。しかし、ケイ・オプティコムビルの空調は気流感が少なく人にやさしい造りとなりました。更には、一部のフロアでは「パーソナル吹出ユニット」という、個々のデスクごとに空調の吹き出し口が設けられ、PCで自分だけの調整が可能とのこと。
また、照明の明るさもセンサーが感知。細かく制御するセンシング技術が、更なる省エネルギー化を実現します。
エネルギーの使用状況は数値によって「見える化」。利用実態に合わせて、テナントごとに省エネ施策を行えます。

籠城できる蓄え

吹き抜け

南海トラフ地震など大規模地震への安全対策もしっかりされています。
免震構造はビルの揺れを大幅に低減し、長周期地震動に対しても高い安全性を確保。電気室や非常用発電機室など重要機能室は水害を想定し上階に設置しています。
藤野社長曰く、地震や津波だけでなく、パンデミックということも想定していて”籠城できる”とのこと。3日間は非常用発電機が動き、上水は4日分、雑用水は2週間分確保しているそうです。
あらゆる災害時への備えが抜かりないですね。

静脈認証

静脈認証ゲート

1階の入場ゲートでは、このビルのワーカーのみ静脈認証で入れるそうです。
これまでカードキーで制御していた部分は、全て静脈認証で入退館を管理されるという最新のセキュリティ設備となっています。

3階は一般開放

カフェテリア

ビルの3階は、コンビニ(ローソン)と、カフェテリアが入り、静脈認証を通らなくても一般の方が利用できるそうです。

エントランス・ロビー

1階のエントランス・ロビーは4階まで吹抜となっていて、壁はガラスを大胆に使用した開放感のある場所に。
大阪城の歴史・文化を継承するとともに、次世代のOBPを象徴する格調の高さ・先進性を持たせた空間デザインとなっています。
気分転換になりそうな場所がまたひとつOBPに増えました。

引越しで、全社統合へ

ケイ・オプティコム受付

今回新ビルに移動するのは、現在の本社だけではありません。
大阪府内に分散していた4つの事業所および枚方市樟葉を拠点としているeo光テレビの放送施設を本社に集約。これまで事業所同士の距離があるために業務連携にギャップが出るなど不便がありましたが、今回の引越しでこのような点が業務効率向上に繋がると、社員間では期待が生まれているようです。

4,700名の大移動

新社屋には、ケイ・オプティコムの社員約1,700名、委託会社の社員約3,000名の約4,700名が集まるそうです。
引越しは2018年1月中には全て終える予定で、総務の毎川さんによると、11月現在はキャビネットなどを搬入するオフィス空間づくりが始まり、24時間夜通しで多忙を極めているとのこと。年末年始も返上で準備に取り掛かるそうです。
大所帯の移動の舞台裏はこのように頑張ってくれる方がいるから出来ることでもあるのですね。

上町台地の安全性が決め手

地盤が強固で防災に優れた上町台地は、やはりインフラ設備を取り扱う企業にとっては強い味方。
現在本社のある中之島が昭和30年代の台風で水害になった地域であることを考慮し、藤野社長は「場所を決める際はフラットに色々と検討したが、やはり最後は上町台地の安全性だった」と語ります。

社長のお気に入りは大阪城

藤野社長

一番楽しみなことは何か?
と、藤野社長に伺いました。「やはり大阪なら、大阪城でしょう。数々のIT企業が集まるエリアで、市内では数少ない緑がある環境、大変楽しみです。」と嬉しそうにお答えくださった社長。
OBPワーカーの方が多く感じているように、やはりOBPのポイントとなるのは水と緑とお城の癒やしですね。社長のみならず、ケイ・オプティコム社員の皆さんも気に入っていただけることでしょう。

OBPから、ケイ・オプティコムへ期待

実のところ、OBPエリアはIT・情報関連の企業の多く、発信力のポテンシャルを持っているにも関わらず、エリアの情報や企業同士の連携などが対外的に発信しきれていないという課題を抱えています。

藤野社長・舟越事務局長

「どうしても大阪というと梅田〜難波を主とした南北軸を語られてしまうが、大阪城や周辺の緑溢れる環境の魅力、情報関連に強い企業が多く集まる上町台地の魅力など、様々な環境が整うOBPエリアの存在をもっと外へ伝えたい。ケイ・オプティコムさんも参加されるので、OBPまちづくりの一員として、OBPエリアとの連携や企業間の連携で生まれる化学変化によってエリアを盛り上げてくれることを期待しています」と舟越事務局長は語られました。

発信力のある心強いメンバーが勢揃い

藤野社長は「大阪マラソンをメインでやっているのもあるので、そういったイベントを絡めた盛り上げ方などをすると面白いかもしれない。また、情報連携も我々の得意とする所。NECさんや富士通さん、KDDIさんなど周辺のIT・通信企業は仲間のようなものなので、エリアとしての情報連携の力にはなれるのではないだろうか」と、OBPのまちづくりに関しても心強いお言葉を下さいました。

1986年のまち開きから、30年の月日をかけてまちづくりを進めてきたOBP。バブル崩壊後しばらく落ち着いていたまちは、今再び活気づいてきています。
2018年1月には4,700名もの新しい仲間が加わり、いよいよOBPのワーカー人口は4万人を超えることに。
通信事業の企業がまたひとつ増えることとなり、より一層情報発信力が強くなるOBPが間もなくスタートします!

Wanted!

OBP Style では、特集記事のネタを募集しています。
OBP内のイベントや活動、人、場所あるいはOBPに対する疑問、もっと知りたいことなど。
大阪ビジネスパークに関するテーマ限定ですが、様々なテーマを掘り上げていく予定です。
ぜひこのテーマをというのがおありでしたらご一報ください。
ご連絡は『OBPスタイル編集部』まで 

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