vol21 進化するイベントが師走のOBPを盛り上げる ワーカーの交流を生み出す新しい挑戦

OBPの12月は2大イベントが行われ活気ある期間となりました。
ひとつは昨年より「参加型」をテーマに実施されたクリスマスイベント。そしてもうひとつ、ワーカーの交流を目的とした『おおさかビンゴパーク』が開催されました。
OBP Style vol.21は、交流で盛り上がる師走のOBPを追いかけます。

よりメッセージ性を高めたクリスマスイベントへ

よりメッセージ性を高めたクリスマスイベントへ

帰りがけのワーカーの足を止めたのは、ツイン21ビル主催のクリスマスイベント。
これまで、クリスマスプレゼントとしてワーカーの皆さんを労う主旨があったこのイベントは、「人間の多様性と可能性」というコンセプトを持ったメッセージ性の高いものに。コンセプトを持った内容を行うのは初めての試みだそうです。

人間の可能性・多様性の感動を伝えた3日間

12月18日〜20日までの3日間、ツイン21の飲食店をパフォーマーが練り歩き、目の前でパフォーマンスを見ることができる「OBPパフォーマンスナイト」のほか、『DREAMERS クリスマスライブショー』と題して3組の出演者が各日でメインステージを飾りました。

クリスマス声楽コンサート

クリスマス声楽コンサート

声楽家 江口輝博さんとピアノによるステージ。阪神・淡路大震災によって一度は断念した夢。しかし37歳で単身イタリアへ行き、見事夢を叶えたというバックストーリーと合わせてのコンサートとなりました。

human note クリスマスライブ

human note クリスマスライブ

年齢、職業、環境を超えたメンバー総勢700名のシンガー集団「human note」。この日は15名が一体となって観客へパワフルな歌を披露。一人ひとりの可能性と多様性のメッセージが歌声に乗せて届けられました。

パフォーマーズコラボ

パフォーマーズコラボ

車いすダンサー奈佐誠司さんを筆頭に、プロのパフォーマーと、一般参加のメンバーで結成された一夜限りのパフォーマンス集団。
27歳に車いすダンサーとして始めるまで様々な苦難を乗り越えてきた奈佐氏が見せるダンスパフォーマンスを通して「自分の可能性を信じること、夢を追いかけることの“価値”」を伝えました。

ワーカー、一般参加者とプロパフォーマーをつなぐイベント

ワーカー、一般参加者とプロパフォーマーをつなぐイベント

メインステージの目玉企画となったのは最終日のパフォーマーズコラボ。
普段は交差することのないプロとパフォーマンスに挑戦した一般参加の方へ、本番が終わってから感想を伺いました。
「参加者同士も初めてお会いする方々とわずか2回の練習だったのですが、皆さん初対面ではないかのように話しながら楽しく本番を迎えることができました。プロのパフォーマーの方と練習ができたことは、見ているだけでも刺激的でした。
また、奈佐さんはダンスを始めるよりももっと前から車いす生活が始まったと話してくださいました。『車いすでダンスをする人が周りでいなかったからこうして注目されただけです』と謙遜されていたけれども、やはり想像を絶する苦労があったのだろうと思います。」
と、芯の強さを感じたことをお話くださいました。

健常者と踊る場面を見てほしい

健常者と踊る場面を見てほしい

奈佐氏は今回のイベントを通して次のように語られます。
「車いすダンスというのはまだまだ知られていません。パラリンピックなんかでも競技としても選ばれていないんです。もっと車いすダンスを知ってもらえるために、障がい者向けのイベントだけでなく一般のイベントでの発表が増えればいいなと思います。
言葉ではなく体で表現して伝えたい想いもあるので、一般参加者の皆さんとダンスを共にできたことは良い機会でした。健常者のダンサーの方と一緒に踊っている姿を見てもらいたいと思っています。
自分も始めた頃は『障がいを持っているのに踊れるの?』と思っていましたが、ダンスは障がいの有無に関わらず、一緒に楽しめ、学べ、踊れるものなんだと知っていただきたいです。」

OBPは4万人を抱える街。まだまだ知られていないことを伝える場としても活かせるのではないでしょうか。

年末の新たな挑戦「ビンゴ大会」

年末の新たな挑戦「ビンゴ大会」

さて、クリスマスも一段落し、年末のOBPで一際盛り上がりを見せたのは「おおさかビンゴパーク」。参加資格は「OBP内の就業者」に限定されていますが、これはOBPでの就業者同士の交流を目的としているため。
このようなワーカーのための交流イベントが行われるのは、なんと約20年前の「企業対抗カラオケ大会」以来になるそうです。
そんなOBPエリアを盛り上げるべく、OBPの情報発信を行っている「城まちosaka」もSNSキャンペーンを行っていました。

年末の新たな挑戦「ビンゴ大会」

イベントの開始前より、漫才コンビ「リスナップ」による司会や、ミュージシャンの佐野仁美さん、藤本真希さんのライブによって会場が盛り上げられました。
この日は仕事納めになる企業も多かったようで、約500名のワーカーがツイン21のアトリウム広場へ続々と集まります。

ワーカーが気軽に参加・交流できる企画

ワーカーが気軽に参加・交流できる企画

主催であるOBP協議会の舟越事務局長によると、この企画は9月より協議会で話し合われてきたとのこと。
「仰々しい仕掛けをしないビンゴは、仕事納めをしたワーカーの方々が気軽に『ちょっと寄ってみようかな』と参加がしやすく、どなたでも楽しめる良い手法だと思います。
そして景品は比較的豪華です。これもOBPエリアを拠点とする企業の皆さんが快く提供してくださったおかげであり、これだけの規模で景品を用意できるのはOBPの強みであると思います。
例えば飲食店の金券が当たった方が、これを使って『みんなでどこか飲みに寄る?』などと、交流が生まれれば大変嬉しいです。」
とお話くださいました。

集まったきっかけは「メール」と「賞品の魅力」

集まったきっかけは「メール」と「賞品の魅力」

ビンゴが始まる直前、集まったワーカー数名にビンゴ大会への参加きっかけを伺ったところ、多くは社内のメールで情報を得たそうです。
また、知るだけでなくわざわざ足を運ぶモチベーションになったのは、その賞品の魅力。
伺った皆さんは「今後もこのような景品があるのだったら参加したい」
と、口を揃えて言われており、賞品ラインアップにも注目が集まったようです。

OBPで交流イベントをもっとしてほしい

OBPで交流イベントをもっとしてほしい

いよいよビンゴ大会が始まると、会場の熱気も最高潮に。
ひとつひとつ発表される番号に一喜一憂するワーカー。
そんな中、一番抜けをした通信企業にお勤めの50代女性に、今回イベントに参加された感想を伺いました。
「たまたま帰りがけに『あ、何かやってるな〜』と思って軽く参加したつもりが、まさか自分が1番を当てるとは思わずびっくりしました。普段ビンゴをしても当たらないのに!
こういったエリアで働く皆さんと交流ができることはいいですね。ビルが違えば“ただの通りすがりの人”になってしまうし、ネットが中心となった今、生の交流ができる機会が少ないので。私は1年前の夏まで在宅で仕事をしていましたが、通勤するようになってから、人との交流がこんなにもあるんだと改めて気づきました。独身の頃はいつまでも仕事するエリアに居たくないタイプでしたが、様々なところに好奇心を持って参加することは大切だと思いますので、OBPで交流の機会を沢山作ってほしいです。」
と、OBPでの交流イベントへ期待を持たれていました。

スポーツ系の交流イベントにも期待

また、参加者の多くが狙っていた3万円分ギフトカードを当てたIT企業に勤める50代男性にもお話を伺ったところ、
「このイベントがあることは、社内で回るメールで知りました。今日は同僚と二人で来てみました。賞品のインパクトも大きかったのはきっかけになっています。まさか当たるとは思っていなかったですが…(笑)
今回のような参加型イベントがあるのは良いことですよね。自分も行くと思います。例えば、スポーツ観戦も良いですが、腕相撲大会なんかのような参加できるものはさらに良いのではないかなと思いました。」
とお話くださいました。

参加型イベントはワーカーも求めている

OBPで交流イベントをもっとしてほしい

今回行われてきた2大イベントのポイントはどちらも「参加型」にあり、これはワーカーも求めていることではないでしょうか。
交流する楽しさを知る、参加により新たな知識を得る、仲間を通じて新しいつながりがさらに生まれるなど、「参加することで気づきやきっかけを得た」と参加者の多くが語られました。
交流イベントの挑戦は始まったばかり。今後も交流から様々なつながりを生み出すことのできるOBPエリアであることを期待します。

Wanted!

OBP Style では、特集記事のネタを募集しています。
OBP内のイベントや活動、人、場所あるいはOBPに対する疑問、もっと知りたいことなど。
大阪ビジネスパークに関するテーマ限定ですが、様々なテーマを掘り上げていく予定です。
ぜひこのテーマをというのがおありでしたらご一報ください。
ご連絡は『OBPスタイル編集部』まで 

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