vol14 オープンイノベーションで、ビジネスも地域も活性化!OBPで知識を融合できる場所PLY

2018年3月9日、富士通株式会社の西日本地域の代表拠点である富士通関西システムラボラトリの1階に「FUJITSU Knowledge Integration Base PLY OSAKA(プライ大阪)」がオープン。
今日、時代のテーマとされる“知識の融合”の場所をスタートさせた富士通株式会社の想いをお伝えします。

想像力を刺激する場所「PLY」

PLY OSAKA

PLYとは本来「積み重ねる」という意味を持つ英単語。「FUJITSU Knowledge Integration Base PLY OSAKA」(以降、PLY OSAKA)では、個々が持っている想いや経験、知識を積み重ね、新たなモノ・コトを生み出すコ・ワーキングスペースを目指しています。
富士通の社員の方と同伴であれば無料で利用可能とのことで、アイデア出しの場やFabのツールを使う機会として利用できます。無料である代わりに富士通の誰かと繋がることで、また新たな人脈や新しい何かに繋がっていくことに期待を持っているそうです。

入り口には様々なプロダクト

入り口を入ってすぐに、PLY OSAKAを使う人にとってアイデアの種になるような様々な書籍や技術資料、簡単にプロトタイピングができるツールや、ガジェット(デジタル小物)、それらを使って実際に利用者が作った試作品などが並びます。

ドローンやVRも体験できる

普及しつつあるとはいえ、まだなかなか普段手にする機会のないドローンの操作体験ができたり、VR(バーチャル・リアリティ)を体験することも可能。

3Dプリンターやレーザーカッターも

3Dプリンターやレーザーカッターもあります。機器を使用するトレーニングを受けた富士通の社員の方と一緒に使って頂くことができます。設計の試作などに使えます。

時代の変化とともに設立されたPLY

PLYは個人や会社同士がつながる場所

昨今話題として取り上げられることの多いAIやIoTなど、新しい技術について海外のベンチャーに勢いがあるのが現状。
もともとは基幹システムを得意としBtoBに強みを発揮してきた富士通株式会社ですが、2014年頃よりこのような時代の流れを受け「もっと変化に敏感に対応できる組織に変わらなければならない」と考えたそうです。その時に社内を見渡すと、実は個々で様々な経験や知識を持つスタッフがいるのだと改めて気づいたとのこと。
新たなものを生み出すには、異なる経験や知識が組み合わさることが必要であり、個人や会社同士がつながる場所があれば新たなものが生まれると確信し、PLY OSAKAは設立されました。

尖った人たちよ、集まれ

今回案内してくださったのは、PLY OSAKA立ち上げメンバーの一人でもある日高氏。
日高氏はPLY OSAKAのあり方について次のようにコメントされました。
「新しいものやサービスを考えるとき、必ずしも提案をするだけがスタートではありません。例えば、PLY OSAKAに置かれているドローンやVR、3Dプリンターなど様々な最新技術に触れてみれば、気づかなかった点も見えてきます。お客さんを交えて提案前から語り合うことも良いと思います。異なる業界や知識を持つ人同士が繋がることが、新たなものを生み出すために大切です。
まずは新しいものに興味のある尖った方たちが集まってくれると、きっとそれに続いて多様な人が集まるようになると思います。そうなれば弊社スタッフにとっても良い刺激をいただけるので、お互いに“おもしろいこと”になりそうですね。」

フラットに考えなくては新しいものは生まれない

フラットに考える

コンパクトな土地に多くの企業が集まるOBPは、オープンイノベーションの面では強みになるでしょう。
日高氏も「一企業の社内だけで何かを生み出そうとしても限界がある。話し合いも企業の枠を取っ払って、フラットに考えるのがこれから大切になるでしょう。」と話されます。

OBPアカデミアとのコラボレーションも視野に

日高氏

OBP内で個人の知識や経験が集まる場所としてPLY OSAKAとテーマが似ていると言えば、ツイン21 にある「OBPアカデミア」。
日高氏は、OBPアカデミアに集まる様々な職業やバックグラウンドを持った会員の方々やOBPアカデミアとの連携について
「OBPアカデミアさんとは“人のつながり”をより強固に広めていけるように思います。PLY OSAKAはITなど技術の話が得意ですので、OBPアカデミア会員の方々のバラエティの豊かさをかけ合わせると、双方で企画するイベントの幅も広がり、新しいものを生み出す力はより一層強くなるのではないでしょうか。OBP内にもっとそういう場が増えていけば良いと思います。
こうしたことがOBPひいては大阪がもっとおもしろく、もっと元気になるひとつのきっかけになればとても嬉しいですね。」
と外部施設との連携にも積極的なお考えを示されました。

ビジネスを楽しむことは、人との繋がりを楽しむことでもある

ビジネスを楽しむ

OBPは4万人を超えるワーカーが集まる場所でありながら、その規模に対して企業同士の連携やOBPワーカー同士の個々の繋がりについては、まだまだ深いとは言えません。
仕事ありきの話でスタートするのではなく、興味や趣味の範囲で人が繋がって、結果的にビジネスに展開されることがこれからの時代を楽しむひとつのポイントになるのではないでしょうか。
PLY OSAKAはまさにそのためのきっかけが生まれる場所と言えるでしょう。

時代を捉えて積極的にOBPの企業と連携したい

実際にPLY OSAKAの運営をされている加藤文康さんは、
「施設としてPLY OSAKAは稼働し始めましたがまだまだこれから、という段階です。まずはPLY OSAKAに来てもらい、体験してもらう機会を増やしていきたいですね。富士通社内では各部門にPLYの魅力を知り、どんどん広めていく”アンバサダー”を任命し、活動を始めてもらっています。OBPにある企業にお勤めの方や近隣の学生さん、クリエイターの方などが気軽に来場され、活用してもらえるような企画をたくさん打ち出していきます!」との事。

加藤さんと辻さん

「オープンなコ・ワーキングスペースです。興味のある方はぜひ私たちに声をかけてください!」
と運営の加藤さんと辻さん。

OBPで日常を刺激的に、楽しめるようになる

一人ひとりの行動と意識でまちを少しずつ綺麗に

PLY OSAKAの利用には、先にも述べた通り、富士通の社員さんと一緒であれば、一般の方や他企業の方も無料でコ・ワーキングスペースとして利用可能とのこと。まずは富士通のどなたかと繋がることがスタートとなりますね。
「様々なモノやコトが融合するために様々な人と繋がってほしい」という想いを持つPLY OSAKAの門戸は開かれています。
皆さんも日常の中で「あ、こんなことはできるのかな?」と思った時は、アイディアの種を持って足を運んでみると、会社に行って帰る毎日に少し変化が生まれるかもしれません。
PLY OSAKAやOBPアカデミアといったオープンイノベーションの場をきっかけとして、OBPワーカーの日常が刺激的になり、企業の垣根を超えた新たな“何か”が次々と生まれるOBPになることを期待します。

※最新情報はPLY OSAKA Facebookページでご覧いただけます。

Wanted!

OBP Style では、特集記事のネタを募集しています。
OBP内のイベントや活動、人、場所あるいはOBPに対する疑問、もっと知りたいことなど。
大阪ビジネスパークに関するテーマ限定ですが、様々なテーマを掘り上げていく予定です。
ぜひこのテーマをというのがおありでしたらご一報ください。
ご連絡は『OBPスタイル編集部』まで 

ページの先頭へ